うらっち進学塾

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代表 : 西浦 賢(さとし)

【略歴】

  ・ 京都大学理学部理学科(数学教室)を卒業

  ・自身も中・高と通い続け,アルバイトもしていた老舗大手塾に就職。高校

    部(大学受験の部)の数学・化学を担当する。

 

  塾勤務時代 

   初めの3年間は熱意ばかりが先行してしまった記憶があるが,4年目あた

  りから,NO.1講師と呼ばれるようになってくる。何をもってNo.1というのか,

  定義は不明だが,とりあえず,授業料売り上げは在籍中ほとんどの年度で

  トップであった。一時,地元茨木高校ではうらっちの名を知らない生徒が居

  ないというほどの知名度があった。その後,教科主任,教室長代理,教室

  長を歴任。

 

 

 2010年7月

  ・生涯現場にこだわりたい事

  ・塾において,理想の教育と経営が両立するか挑戦したくなった事

  ・かねてからの夢

  ・今までの世間知らずを反省し,何か社会に出てみたくなった事(?)

   等の理由から独立し,うらっち進学塾を設立する。

   前職の退職の際,生徒の前で退職の発表をすると予想以上の反響が

   あり,自分が今までしてきた事,目指してきた事が誤りでないことを確信

   する。

 

 

 

【昨今の塾事情 (随筆∩駄文)】

 いよいよ塾を開業しようとなって最近思うことがある。ものの値段って一体何で決まるんだろう?例えば市場で100円の魚を買ったとしよう。そのうちいくらかは漁師さんや運ぶ人や魚屋さんの人件費。またいくらかは,漁船や運送のガソリン代等であろうか?

 

 それでは,塾代として100円払ったらそれは何に使われているのだろうか?また,支払った保護者は何に使って欲しいのだろうか? 塾によって様々だが,現状はだいたい次の通りだろう(私の経験に基づく予想、あくまで予想)

 ア) 家賃 20円

 イ) 広告・宣伝費 50円

 ウ) 生徒指導に関する人件費10円 

 エ) その他 20円

 この中で目を引くのがウ)の生徒指導がたった10円という所だ。教師達の給料はもっと高いよ、という人もいるだろうが,その教師が授業そっちのけで宣伝活動に勤しんでいたら,先生の給料の大半はイ)宣伝費ということになる。(ここではそう考えて,数値化している。)資本主義の社会だから,アピールのうまい者が儲かるのは当たり前であるが,この数字は,間違いなく保護者の希望とかけ離れているし,社会全体の幸福に反しているだろう。(注:数字の根拠は特にありません、あくまで雰囲気で読んでください)

 

 私が言いたいのは最近の塾は生徒の成績を上げる事よりも生徒数を増やす事に意識が行き過ぎている事だ。ベビーブーム期,教師の仕事のほとんどは生徒指導で,その為の技術の向上や準備に努めてたものだった。その後の少子化で塾業界は競争が激化した。普通,競争が激化したらサービスが向上するのに,塾業界はサービスが低下している。何をもって良い塾とするかは人それぞれで定義が難しいのだが,生徒の為にという気持ちが業界から消え去り,そして『良い塾』は絶滅しようとしているのでは無いか?

 

 私は前職において,初めの10年は自分の所属する塾が(生徒にとって)良い塾であると自信を持つことができ,それを誇りに働く事ができた。しかし近年,(業界全体の問題であるが)その自信を持てなくなったため,独立した次第である。

 

 確かに良い物をつくり,経営も成り立たせるのは難しいのかも知れない。しかし,私はそれはそれに挑戦するために塾を開業したのだ。これを実現する為にいくつかの秘策がある。

 1つ目は地元での私自身の知名度を利用することで宣伝にお金と労力をかけない事。

 2つ目は小規模の経営。全ての授業を自分自身で行うことで高品質を維持する。大規模にすると教師の質にバラツキがでて,前職ではこれにうんざりした。また,スケールメッリトという言葉があるが,スケールデメリットも少なからずある。

 3つ目は経費を徹底的に抑えること。一度,教室に来て頂いたら分かるが,教育に直接関係ないところはお金が掛からないシステムになっている。お金と労力の大部分を教育に注いでいる所を見て欲しい。そして何より私の熱意を注ぎ込んでいるところを見て欲しい。

 

【注】 現在でも生徒の事を真に考えた良い塾,良い先生はたくさんおられると思います。上の文章はあくまで現在の傾向を書いたものです。また,良い塾の基準も人それぞれですので,ご自身に合う塾が一番良い塾だと思います。